歯ぐきの出血・腫れは歯周病のサイン?症状・原因・予防法を解説

この記事の結論

  • 歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨が細菌によって炎症を起こす病気です。
  • 初期はほとんど痛みがなく、「歯みがき時の出血」が最初のサインになることが多いです。
  • 溶けた骨は自然には元に戻らないため、早期発見が大切です。
  • 予防には、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なクリーニングの両方が役立ちます。

歯周病とは?

歯周病とは、歯と歯ぐきの間に溜まったプラーク(歯垢)の中の細菌によって、歯ぐきや、歯を支える骨(歯槽骨)に炎症が起こる病気です。

歯周病は、歯ぐきだけに炎症がある「歯肉炎」と、骨にまで炎症が広がった「歯周炎」に大きく分けられます。

痛みを感じにくいまま進行することが多く、「サイレントディジーズ(静かな病気)」と呼ばれることもあります。

歯周病は歯を失う原因になる?

歯周病は、歯を失う主な原因のひとつです。8020推進財団の調査では、永久歯の抜歯原因のうち歯周病が最も多く、約37%を占めていました。
※出典の最新版

つまり、むし歯と同じくらい、歯周病にも注意が必要です。

歯周病の初期症状は?

次のような症状がある場合は、歯周病が始まっている可能性があります。

  • 歯みがきのときに歯ぐきから出血する
  • 歯ぐきが赤く腫れている、または膨らんでいる
  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする
  • 口臭が気になる
  • 歯が長くなったように見える
  • 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった
  • 歯がぐらぐらする

特に、歯みがき時の出血は歯ぐきが炎症を起こしているサインのひとつです。出血が怖くて磨くのを避けると、汚れが残ってかえって悪化することがあります。

歯周病はどのように進行する?

段階 歯ぐき・骨の状態 主な症状
歯肉炎 歯ぐきのみに炎症 赤み、腫れ、歯みがき時の出血
軽度〜中等度の歯周炎 炎症が骨に及び始める 歯周ポケットが深くなる、口臭、歯ぐきの腫れ
重度の歯周炎 歯を支える骨が大きく減る 歯のぐらつき、膿、噛みにくさ

歯肉炎の段階であれば、丁寧なセルフケアと歯科医院でのクリーニングで改善が期待できます。一方、骨が溶けてしまった場合は、自然に元の状態には戻りません。

歯周病の原因は?

最大の原因は、プラークが溜まったまま、歯みがきで落としきれていないことです。さらに、次のような要因が歯周病のリスクを高めるといわれています。

  • 喫煙
  • 糖尿病などの全身の状態
  • ストレス、睡眠不足
  • 歯ぎしり・食いしばり
  • 磨き残しの出やすい歯並びや被せ物
  • 妊娠中のホルモンバランスの変化

歯周病は自分で治せる?

初期の歯肉炎であれば、丁寧な歯みがきによって歯ぐきの状態が改善することがあります。しかし、歯石は歯ブラシでは取れません。

歯石や歯周ポケットの奥の汚れは、歯科医院での専門的なクリーニングや歯周病治療で除去する必要があります。「出血が止まったから治った」と自己判断せず、
一度歯科医院で状態を確認することが大切です。

歯周病を予防するには?

1. 歯と歯ぐきの境目を意識して磨く

歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に当て、小刻みに優しく動かします。力を入れすぎると歯ぐきを傷つけることがあります。

2. 歯間ブラシ・デンタルフロスを使う

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを落としきれません。歯間清掃用具を併用しましょう。

3. 禁煙を心がける

喫煙は歯周病のリスクを高め、出血などの症状を分かりにくくすることがあります。

4. 歯科医院で定期的にクリーニングを受ける

ご自宅のケアでは取れない歯石やバイオフィルム(細菌の膜)は、PMTC(専門的なクリーニング)などで除去します。

歯科医院ではどんなことをする?

  1. 検査:歯周ポケットの深さ、歯ぐきの出血、歯のぐらつき、レントゲンなどを確認します。
  2. 歯みがき指導:お口の状態に合わせた磨き方をお伝えします。
  3. 歯石除去・クリーニング:歯ぐきの上下の歯石や汚れを取り除きます。
  4. 再評価・メンテナンス:治療後も、再発を防ぐために定期的に通院します。

進行度によって治療内容は異なります。

よくある質問(FAQ)

Q. 歯みがきで血が出るのは歯周病ですか?
A. 歯周病(歯肉炎)の可能性があります。出血は歯ぐきの炎症のサインのひとつです。ただし原因は他にもあるため、歯科医院での確認をおすすめします。

Q. 歯周病は痛みがなくてもなりますか?
A. はい。初期から中期にかけては、痛みがほとんどないことが多い病気です。

Q. 歯周病は完全に治りますか?
A. 歯肉炎の段階であれば改善が期待できます。ただし、溶けてしまった骨は自然には元に戻らないため、進行を止めて維持することが大切です。

Q. 歯周病の予防に、歯科医院へはどのくらいの頻度で通えばいいですか?
A. お口の状態やリスクによって異なります。歯科医師・歯科衛生士が、一人ひとりに合った間隔をご提案します。

Q. 妊娠中でも歯周病の検査・ケアは受けられますか?
A. 妊娠中は歯ぐきが腫れやすくなるため、お口のチェックをおすすめします。受診の際は妊娠中であることをお伝えください。

歯ぐきの変化が気になったら、早めにご相談ください

歯周病は、早い段階で気づいてケアを始めることで、進行を抑えやすくなります。歯ぐきの出血・腫れ・口臭などが気になる方は、痛みがなくても歯科医院でお口の状態を確認してもらいましょう。

かきぬま歯科クリニックでは、予防と定期メンテナンスを大切にしています。お口の状態や生活習慣に合わせて、分かりやすくご説明しながら、歯を長く守るお手伝いをいたします。覚王山駅2番出口すぐ、平日は20時まで診療しています。お仕事帰りにもお気軽にご相談ください。

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